シミュレーション作業

多くの方々が収納という作業に挫折する理由として、収納完了状態のビジョンを見据えず、無計画に思いつきばかりを実践してしまう点が挙げられます。緻密な計画までは不要ですが、まずは着地点を見据えた上で、そこに到達するために必要な手順は、あらゆる作業に求められて当然です。ですが、収納という作業に関しては、手を伸ばせば指先が届くアイテムを単純に視界内で捉えた空間に「単に移動するだけ」の行為を重ねてしまいがちです。結果として足下付近に空間を確保した代わりに、押し入れ内がダンゴ状態なる流れは定番中の定番で、これでは有効なノウハウを駆使しているとは言えないでしょう。

一刻も早く室内環境を改善したいと思っているのであれば、まずは一旦大きく深呼吸をしてその後の展開をしっかり想い描いてみて下さい。既に頭の中はこれまでに収集された有効と思われる数々のノウハウで一杯であったとても、それをランダムにそのまま実践してはなりません。勿論全て思い通りに運ぶ事はありませんが、青写真無くしてその都度その都度の臨機応変な軌道修正はできません。

まずはしっかりとシミュレーション作業を実践して、時間とメンタル面に余裕を持って作業に着手することが、最終的に満足の行く収納作業の完了への最短で確実なルートです。